いよいよ船体布の最終工程。やり直しのきかないデッキ、ハルの溶着接合工程。ここで失敗すると、高価なウレタンなどの材料を用い、多くの時間をかけて作ったハルもデッキも同時に不良品になってしまうので、最も慎重に入念に位置合わせを行い溶着していきます。PVCに比べウレタンは素材自体の強度が高いので、溶着部分の強度もかなり高く、まずはがれることはありません。
ここまでくると、あとはエアチューブスリーブを縫い付け、バウエンド、ハンドル部分を補強縫いし、エアチューブを挿入して裏返して船体布の完成です。
溶着接合することにより、カヤックを傾けたときに、接合部分が水中に入っても水は全く入りません。この部分が縫い合わせと溶着接合では安心感が大きく違います。