2010年1月28日木曜日

高周波ウェルダー加工

高周波ウェルダーはフォールディングカヤックを作るために必要な機械ではもっとも高価なものの一つです。高価な発振管は振動で壊れやすく、ゴミが機械内に入ると故障の可能性もあり、特別に作った専用の清潔な作業室で溶着を行います。また、高周波発振中に金型に触れると高周波やけどという普通のやけどとは違い治りにくいやけどになるので、作業は細心の注意を払いながら 行います。溶着箇所により、長さ・幅・凹凸など、数種類の金型を使い分けて溶着します。バタフライカヤックスでは金型自体も自社製作しています。

2010年1月26日火曜日

コックピットポッドFRP

バタフライカヤックス・フォールディングカヤックの心臓部、FRP製コックピットポッドフレームの製作中の写真です。この後、ガラス繊維を積層して左右を接合し、さらにコックピットコーミングをパテで接着します。その後、切断面の研磨、塗装を行います。機能性を持たせた3次元の複雑な形状を作り出すには、膨大な試行錯誤と手間をかけて作り上げた型が必要で、この形になるまでに3年以上かかっています。写真は2009年のもので、2010年最新モデルは少し小さく、形状も材質も進化しています。船体布の次に製作に手間のかかる部品ですが、美しいFRPコーミングやコックピット周りの剛性感、キャスターをしっかり支えることができるなど、さまざまな価値を生み出してくれます。

2010年1月24日日曜日

クルーソー460コンパクト収納モデル

クルーソー460のゆうパック170cm対応モデルの試作に成功しました。415に比べ、フレームが長いので、どの位置で分割するか、また扱いやすいようにどういう手法でフレームがバラけないようにまとめるか 、試行錯誤を繰り返し、415とほぼ同じような収納・組み立てに収めることが出来ました。

2010年1月21日木曜日

スーパーストレングスFRPパイプ

新型のFRPパイプを使用しての製作を始めました。昨年さまざまな仕様のパイプの強度テストを重ね、最適な剛性と最高の強度を持つパイプが完成しました。 航空機などに使われる先端複合材料S-グラス繊維を使用しています。

2010年1月16日土曜日

2009年 スペイン クルーソー460評価

2009年秋に行った、スペインでのクルーソー460テストの結果、コックピットのフィット感、航海性能、操作性能はすばらしいが、ロール時の浸水大、コーミング後ろが高すぎて、反り返りがしにくく、ロールがやりにくいということでした。2009年秋からの改良で、その問題を改良しました。具体的には、船体布のコーミング部分のフラップをコーミングのエッジを超えるまで立体的な縫製で延長し、コーミングからの浸水を防ぎ、また、スターンフラップに柔軟なネオプレン素材を接着することにより、十分な防水性を持たせることに成功しました。コーミング後ろの高さはコックピットポッドの型そのものを作り直し、-3cm低くしました。コーミング後ろが、平らに近い形状になり、背負うバックパックパネルを取り付けた際、ちょうど腰部分がうまくフィットするという、うれしい効果もありました。スペインでのテストの様子はYOUTUBEで見ることが出来ます。

2010年1月14日木曜日

スペインWASPKAYAKS

スペインバレンシア地方のフォールディングカヤッカー、JULIOさんがスペインを拠点に、バタフライカヤックスのヨーロッパ総代理店を営業していただけることになりました。WASPとは英語でスズメバチを意味し、うれしいことにBUTTERFLY(蝶)に関連付けて名前をつけていただきました。EU内では国間の物流に通関手続きなど、煩雑な手続きが不要なようで、たとえばフランスに宅急便のように普通に送れるそうです。伝統のあるヨーロッパならではのスタイルやご要望など、連携しながら製品開発に役立てていきます。

2010年1月11日月曜日

バックパックコーミングカバー

カタログの写真用にバックパックコーミングカバーを取り付けて背負った写真を撮りに行きました。移動距離が短く、岩がごろごろしたところでは、背負ったほうが楽に移動できます。コックピットポッドの全長が100cm→90cmになり、コーミングの後ろ部分は低く平らになったので、快適に背負うことが出来ます。装着も簡単なので、今年は活躍してくれそうです。

シーソックテスト

カタログの写真撮影も兼ねて、もう一度、シーソックの機能を確認しに行きました。やはりシーソックは重要で、もしカヤック全体に水が入ってしまえば、全く操作不能、安定性ゼロの最悪な状態になってしまいます。岸から遠く離れた海で、もしこの状態になれば命にかかわる緊急事態になってしまいます。また今回、もしハルが大きく裂けた場合のテストも行いました。シーソックは通常コックピットから船体内への水の浸入を抑える目的ですが、バタフライカヤックス独自のフレーム組み込みシーソックなら、水圧による変形がほとんどなく、逆に船体内からコックピットへの水の浸入も防ぐことも出来ます。通常のコーミングからかぶせるだけのシーソックではシーソックが水圧で変形して足にまとわりつき、逆に危険な状態になるでしょう。

2010年1月9日土曜日

電車・階段・砂浜テスト

新型コックピットポッドと20cm大径ホイールの性能を確かめるため、姫路→須磨海浜公園を電車で行ってきました。
まず、姫路駅でのエスカレータを難なくクリア、次の階段も平地に比べたら、少し大変ですが、問題なくクリア。プラットホームから電車への乗り込みも、持ち上げず、引いたままでクリア。座席横にショルダーストラップを利用して固定。須磨海浜公園駅へ到着。長い階段を下りる。階段一段を降りる度に多少大きい音がするが問題なくクリア。そのまま引きながら、須磨海岸まで行く。旧型に比べ、手にかかる負担も小さく、らくらく到着。砂浜でも幅広大径ホイールのため、埋まることなく、水面まで到着。エレベーターやショルダーストラップを使わなくても、一度も持ち上げることなく引っ張ったまま姫路駅から須磨海岸の水面まで到着することが出来ました。
Posted by Picasa

2010年1月8日金曜日

2010年カタログ

2010年3月からのカタログをイラストレーターで製作しています。今年は8ページの充実した内容のものになります。3月初旬のカヌーショー2010の広告も兼ねて2月中下旬ごろに発送する予定です。

2010年1月7日木曜日

新デザインコックピットポッドテスト

ゆうパック170cm対応、新デザインコックピットポッドを使用したクルーソー415のテストを行いました。操作性、安定性は旧型と全く同じ、少し小さくなったため(ほんのわずかですが)心配だった足元の内部空間も全く問題なしでした。また、20cm大径キャスターを岩がごろごろした川原で試しました。 かなりの起伏でしたが、全く問題なく走行できました。
Posted by Picasa

2010年1月6日水曜日

開発ブログ開始

このブログではバタフライカヤックス製折りたたみ式カヌーの開発に関する話題、使用方法、ツーリングレポートなどを紹介していく予定です。