2016年8月16日火曜日

カリブーを追いかけて 2016 小貝哲夫さん

 
カリブーを追いかけて 2016
-2016年カナダ北極圏の川旅について- 
文・写真  小貝哲夫
 
2006年に初めてカナダ極北のユーコン準州を訪れて以来、広大な荒野に憧れ、毎年9月に通い続けています。この時期の特徴は急速に移り変わる季節の中で、野生動物が冬に向けた準備を始め、鮮やかな紅葉の中を歩き、夜にはオーロラが輝き始めます。特に季節移動をしながら生きるカリブーに惹かれ、大地を埋め尽くすような大群を追いかけてきました。
 
交通手段のない無人の荒野に分け入る手段として、2014年にはカヤックを使い、先住民の集落オールドクロウまで約750km、カリブーを追いかけながら3週間の川旅を行いました。無数の川を泳いで渡るカリブーの大群を目撃するのが狙いです。
先住民にとって現在でもカリブーは厳しい冬を乗り越える貴重な食料です。専業の狩人は居なくなりましたが、週末にはモーターボートで移動しながら野生動物を捕獲しています。目の前で見事に分解されていくカリブーをたくさん目撃しました。残念ながら2014年の冬はそれほど寒くなく、移動するカリブーは少なかったようです。
 
2016年は、狩人がアクセスできない地域でカリブーの群れとの遭遇を狙います。8月19日(金)にホワイトホース(ユーコン準州)へ移動、21日(月)にイヌヴィック(ノースウエスト準州)へ空路で移動、同日午後に水上飛行機をチャーターして州境にあるサミット レイク(67°42'21.10"N 136°27'59.82"W)に飛び、ここをベースに10日間ほど周囲を散策。その後、川を下り、11日間でオールドクロウに向かい、9月11日(日)午後にホワイトホースに戻ります。翌日、陸路トゥームストーン準州立公園に向かい、トレッキングで荒野に分け入りキャンプしながらオーロラ撮影。9月19日(月)の便で現地発、翌日帰国します。
 
この地域にはカリブー以外にも、ムースやジャコウウシが生息していますが、特にグリズリーには注意が必要です。移動軌跡はSPOTで24時間確認可能です。

2014年の川旅から

 
 川旅の途中には一切の集落はないので、食料やソーラーパネルなど全てを持って漕ぎ出します。




カリブーは待ち構えた狩人に撃たれ、数十分で解体されてしまいます。
 



オーロラの下でキャンプ、先住民の方との交流も楽しみのひとつです。
 


カナダ北極圏遠征用製作

写真家・小貝哲夫さん2016年 カナダ北極圏遠征用に特殊な軽量デッキ布を使ったモデルを製作しました。
ユーコン川でも源流のほうではデッキラインが草や木に絡まりやすいそうで、あえてデッキラインは取り付けていません。
Dリング、バックル、テープなどもミリタリースペックのより強度の高いものを供給していただき、がっちりした感じになっています。
通常のデッキ布は450g/㎡ですが、この生地は162.7g/㎡で溶着はできないのですが強度、防水性はより高いです。軽量バックパックのような生地です。

2016年8月14日日曜日

2016年8月8日月曜日

取材

最近、いくつか雑誌の取材を受けています。
カヌーワールド
LIART アウトドアフリーマガジン
日経新聞 電子版
家島
 豊島
男木島