2010年2月28日日曜日

2010年モデル改良部分8

以前はリブフレームはバウ、スターンフレームアッセンブリーから取り外せない構造でしたが、よりコンパクトにフレームをまとめ、収納しやすいように、取り外すことも出来ます。もちろん付けたままでも収納できますが、取り外してリブフレーム2個を一番底に置いてフレーム、船体布を入れれば、PFDなどを収納するスペースが十分あります。

2010年モデル改良部分7

コックピットポッド内部の写真です。 岩等で船体布が傷つき浸水した場合でもシーソック底部分のバルブを通して排水できます。また、腿が当たる部分には、柔らかいミニセルフォームを貼り付けています。ニーブレイスはコックピットコーミングの縁に取り付けてあり、しっかり膝を支えることが出来ます。

2010年2月27日土曜日

2010年モデル改良部分6

エアチューブバルブについて。昨年ご購入者様より、「空気を口で入れる方法はないですか?出来るだけ荷物を少なくしたいから、ポンプを持っていきたくない」というご要望もありました。バタフライカヤックスが使用しているナイロン繊維補強ウレタンメンブレンとインフレータブルボート用のバルブは、一般的な補強繊維なしビニールメンブレンとネジ止め式バルブに比べ、折りたたみ式カヤックにしてはオーバースペックのように思われるのですが、補強繊維なしビニールメンブレンとネジ式バルブは、長く使用していると繰り返しの折れ曲がりなどで空気漏れが起こることが多いように思われます。
が、インフレータブルボート用バルブはスプリングで強力に閉じられているので、ホースを通して送る息の圧力では十分な圧まで空気を入れることが出来ませんでした。解決策はないか?まず、バルブとホースをつなぐバルブアダプターを改良しました。通常はバルブアダプターをねじ込んでもバルブは開きませんが、バルブアダプターの最適位置に突起を設ければ、ねじ込むと自動的にバルブボタンを押すことが出来ます。この状態ではバルブは開いているので、息の圧力でも十分な圧まで空気を入れることが出来ます。しかし、バルブは開いた状態なので、バルブアダプターを取り外す前に空気が抜けてしまいます。そこで、ホースの末端に逆止弁を設けました。標準装備のダブルアクションポンプで空気を入れる際も、ポンプ内部には逆止弁の構造を持たないので、ホース末端には逆止弁が必要です。
この息で空気を入れるための改良により、もう一つ、普通にポンプで空気を入れるときも、ポンピングに必要な力が、かなり軽くなりました。それはスプリングが働かない状態で空気を入れれるためです。思わぬうれしい収穫でした。
バルブ、アダプタとも、初めからこの構造を持つ理想の製品が見つかり、2010年モデルより、変更しています。

2010年モデル改良部分5

スターンデッキ布の右舷側です。以前は内部バックルを縫い付けた縫い目が表に出ていましたが、補強ストリップにバックルを縫い付けてから溶着することにより、縫い目がなくなりました。見た目だけではなく防水性もアップしています。

2010年2月26日金曜日

2010年モデル改良部分4

コックピットポッド前側、足元のビーム部分です。ゆうパック170cmに抑えるために中央キールの接合部分は回転出来る構造にし、収納時は回転させて倒しておけばフラットになります。 位置はプッシュピンで固定します。 通常は固定したままで使用します。昨年、改良してほしいという声が一番多かったコンパクト収納をFRPコーミング一体成型コックピットポッド のまま実現しました。正直なところ、昨年秋までFRPコーミングを別部品にしなければ、実現は無理!と思っていました。「もっとコンパクトに収納したい、しかし、FRP一体コーミングをなくすのはもったいない」という作り手としては一聞「無理難題言わないでくださいよ!・・・」と言いたくなるようなご意見ですが、一つ一つ可能性を探っていけば何とか解決方法が見つかるもので、コンパクト収納は今年の一番大きな特徴になりました。お客様のご要望がバタフライカヤックスを作っていると言っても過言ではないでしょう。


2010年2月25日木曜日

2010年モデル改良部分3

コックピットポッドの底部分、ボトムフレームアッセンブリーです。宅配便で送るときには出来るだけフレームを外に出さないほうが破損の心配が少なくなるのと、ゆうパックで送れる最大サイズ三辺合計170cmに抑えるため、ボトムフレームアッセンブリーはベルクロとストラップを併用し、簡単に取り外せる構造になっています。通常は取り外さず、付けたままで使用します。また、コックピットポッドと柔軟に接合されるため、衝撃を吸収します。
「いっそのことフレームを全部中に収納できたほうが扱いに気を使わなくていいのでは・・・!」
というご購入者からの難しい難題をバタフライカヤックスの組み立ての簡単さを損なわずに実現しました。

2010年2月24日水曜日

2010年モデル改良部分2

コックピットポッドを持ち上げたり、キャスターを取り付けて引っ張るときは、以前はグラブループがしっかりした、プラスチック成型ハンドルのNRS製スプレースカートを使用していましたが、さまざまなメーカーのスプレースカートを使用できるようにハンドルを別に設けました。また、キャスターを取り付けてハンドルを持って引いていくときに、体格にあわせてハンドル長さを調節できるように、取り付け部分にはラダーロックも設けました。こちらも体格にあわせてハンドル長さを調節できたほうがいいというご購入者様からの意見を取り入れました。

2010年2月23日火曜日

2010年モデル改良部分1

2010年モデル改良部分を紹介していきます。写真はスターンテンション部分のロープストッパーです。以前はストッパーが上に1つで、テンションがかかった状態でロープ1本をストッパーに押し付けて固定していましたが、左右に2つストッパーを取り付け、ロープもストッパー部分はダブルに変更しました。ウインチを回してロープにテンションをかけると、左右のロープはセンターに押し付けられるので、自動的にストッパーに押し付けられます。この構造により、ウインチを回すだけで、自動的にテンションが固定されます。また、ダブルのストッパーのため、保持力も向上しました。もう一つ取り付け位置が左右になったので、デッキ側への出っ張りもなくなりました。わずかな出っ張りだがデッキへの出っ張りをなくしたいという、昨年購入者様からのご意見を取り入れました。

2010年2月12日金曜日

2010カタログ到着

2010年版カタログが到着しました。今年は8ページ冊子で内容も充実しています。これまでにカタログをご請求いただいた方全員には2月下旬ごろ発送する予定です。今すぐ見てみたい方、またカヌーショー2010のチケット(枚数に限りがあります)をご希望の方はメールにてご連絡ください。

2010年2月3日水曜日

カートホイール

カヤックを組み立てた状態でも運べるようにするカートホイールです。20cm大径ホイールを使用しながら、重量を量ったところ、わずか1.5kgでした。ホイールと軸は標準装備なので、M字型のアルミフレームを付け足すだけです。例えば長い砂浜の海岸でカヤッキングする際、組み立てやすい砂のない場所でカヤックを組み立てカートホイールに乗せれば、海面まで楽に運べます。カートホイールは車輪も簡単に取り外せるので、折りたためば非常にコンパクトになり、カヤック内に余裕で収納できます。

イエローカラーデッキ

クルーソー415のイエローカラーデッキを製作しました。鮮やかな色は色の対比でマーカーが見やすいため製作しやすく、楽しいものです。フィールドでどんな感じに映えるか楽しみです。2010年モデルから、バウデッキのつなぎ目の位置を変更し、コーミング横から先端近くのナイロンループまでは1枚ものの布になりました。 切断、溶着箇所が少なくなったため、しわも少なく、切断箇所の繊維が見えることもほとんどなくなりました。