2010年3月26日金曜日

強風テスト

強風の中、クルーソー460のテストに行ってきました。製作に追われて時間がないので、場所は姫路市内、20分で行ける網干港です。早朝、コックピットポッドその他FRP製部品のゲルコート吹きつけ、バウ・スターンの曲げFRPステムの積層などを済ませ、出発。
































工場地帯でとてもツーリングを楽しむといった雰囲気ではない場所ですが、多少砂浜もあり、波も立つのでテストには好都合です。最近はカートを多用しています。組み立てやすい場所で組み立ててからそのまま海面まで引っ張って運び、カートは小さく折りたためるので、カヤック内に収納します。波は高くないが、追い風で漕ぐと時速13kmで進むほどの強風。逆に向かい風だと時速1kmになることも。460も本当に癖のない素直な操作性で、ラウンドに少し近い形状のハルのため、波の影響も受けにくく、強風下でも自在に操れます。数時間テストを行いました。
































帰りは楽をしてヨットハーバーの桟橋を利用して上陸。強風でカラーン、カラーンとボートの金具か何かが当たる音が響いていました。





















カートは使い出したらやめられません。

2010年3月12日金曜日

415&460 ボトム形状

クルーソー415(左)、460(右)のボトム形状の違いです。性能に大きく影響するコックピット下部分の形状、415の方は、ほぼV字型、460はマルチチャインのように、少しラウンドに近い形状になっています。
船の抵抗は主に水との摩擦と造波抵抗で決まります。水との摩擦を少なくするためには水との接触面積を少なくすることが必要です。同じ浮力で比較すれば、全長は短く、ラウンド形状が有利です。しかし、造波抵抗は全長により、急激に増加するので、全長が短くなればあるスピード以上は出ないということになります。かといって全長が長すぎても、今度は接触面積が大きくなりすぎ、摩擦抵抗が増えます。
以前2人乗り全長6.4mのフォールディングカヤックを作りテストした時、最高スピードは二人で思い切り漕げばすごいスピードが出るのですが、低速でも摩擦抵抗が大きいため、疲れてくると逆に全長の短いカヤックよりも遅くなってしまいました。長いカヤックを高速で使いこなすためには、それなりの腕力が必要です。普通の腕力の方は、ほどほどの全長のほうが平均速度は速くなります。
断面形状について半円のラウンドが一番接触面積が少なくなるのですが、安定性は全くなくなります。実用的な安定性を持たすには、ほどほどの幅と平に近い形状が必要です。また、末端の形状もスピード、回転性に大きく影響します。一つ一つ理論的には説明は出来ても、実際にはさまざまな要素が組み合わさって性能が決まるので、それぞれの要素のバランスが一番重要で、やはり実物を作ってはテストを行い、少しずつ調整していくということになります。バタフライカヤックスのデザインコンセプトは、十分な安定性を確保しつつスピード性能を持たせ、自在に回転できるという操作性のバランスが特徴です。
415と460の違いは415は瀬の中の岩をよけるときに突然傾けても大丈夫な十分な安定性と岩をとっさに避けれるように回転性優先、460は少しラウンドに近い低摩擦形状スピード優先。
昨年ご購入者様から、415については、「安定性・操作性が抜群にいいのにスピードも速いのにビックリ」、460も「スピードが速いのに操作性抜群」と高い評価を得ています。





415&460

細かなところの最終チェックにいつもの揖保川でテストをしてきました。クルーソー415組み立てはすべてスムーズに出来てジャスト6分、460は多少ミスをし、8分でした。2台で約15分かかりました。 どちらもカヌーショー用に作ったもので、初進水でした。イエローもいい感じで景色に映えます。途中、つくしの写真を撮りに来られたおじさんと少し話をし、揖保川の景色のいいところを尋ねられましたが、いいアドバイスは出来ませんでした。しょっちゅう来ている揖保川ですが、いつも組み立て時間や性能テストばかりに気をとられ、せっかくの景色を楽しんでいないのでした。これがきっかけというわけではないのですが、今年は性能ばかりに気を取られず、折りたたみ式カヌー本来の楽しみを追求していきたいと思っています。












































下の写真は帰りの状態です。ホンダアクティ(軽自動車)にクルーソー415&460を半分解状態で積み込んだ写真です。車で行くテストの時、帰りはいつも完全に分解してしまわず、この状態で船体布を乾かしながら帰ります

2010年3月10日水曜日

神戸税関

海外から輸入の材料が神戸港に到着したので、通関手続きに神戸税関まで行ってきました。段々と材料の仕入れの規模が大きくなってきたので、高額な国際宅配便を利用するより、面倒な通関手続きが必要でも一般貨物で輸入したほうが割安なので、最近は神戸税関に行くことが増えてきました。一見とても手に負えないように見える難しい輸入申告書も税関の方に教えてもらいながら、なんとか記入できます。今回は3種類の高気密性インフレータブルボート用防水布を輸入しました。インフレータブルボート用ウレタン防水布に関しては日本よりヨーロッパなどの海外の方が高性能な製品を作っているようです。おそらく軍事用にインフレータブルボートなどの需要が高いからだと思われます。

2010年3月3日水曜日

カヌーショー2010出展

カヌーショー2010に出展してきました。多数のご来場、ありがとうございました。 バタフライカヤックスが出展し始めてから3年、年々規模が小さくなっていましたが、会期中天気が悪かったにもかかわらず、今年は毎年お世話になるお隣のフジタカヌーさんのブースを見る限り、とても世の中不景気とは思えないぐらいの賑わい様でした。また、ヨットで有名な出版社、舵社から「カヌーワールド」という新しい雑誌も創刊されるようです。ボートショー全体では間寛平さんのEARTH-MARATHON で使われたヨットの展示や戦闘機のような高速ジェット船、F-1車体などの超高性能カーボンで有名な童夢カーボンマジック社製の組み立て式ボートなどが目を引きました。

2010年3月2日火曜日

カヌーショー2010

明後日4日木曜日12時からパシフィコ横浜でカヌーショー2010が開催されます。バタフライカヤックスはクルーソー415(イエロー),クルーソー460(ブルー)、収納状態の展示をします。

場所 パシフィコ横浜  ジャパンインターナショナルボートショー内 
JAPAN INTERNATIONAL BOAT SHOW 2010  
日時:3月4日(木)~7日(日)  
開館時間 10:00~18:00
(4日は12:00開館 7日は17:00閉場 )  
入場料 高校生以上 1000円 中学生以下 無料 

(お詫び)軽量S-GLASSパイプ(フレーム約半分に使用)・軽量ウレタンエアチューブ布の入荷が間に合わず、展示するカヤックはカタログ数値よりも1.5kg程度重くなっています。収納状態は、実際の重量にあわせてあります。

2010年3月1日月曜日

宅配便で送るときの便利な収納バッグ

ゆうパック170cm対応コンパクト収納になり、宅配便で送るときにちょうど良い商品を試しています。
イケアのDIMPAという商品で、699円です。ブルーシートのような感じの透明な生地で、繊維ではないため、ぬれても水がしみ込まず、カヌーにそのまま入れて乱雑に扱えます。キャンプなどのときも何でも入れて運べ、便利です。丸めれば非常にコンパクトになります。699円という超格安なので、気兼ねなく使えます。
(注)ボトムフレームを取り外した3辺合計170cmサイズでないと、入りません。標準収納時の3辺合計175cmでは入りません。